アップしたのは、昨年
アップしたのは、昨年の開店前、たけのわ食堂のインテリアを作り上げる際に訪れて多大なる刺激を受けた、西宮市浜町の「株式会社ウォールデコ」さんで撮った「写真」です。
コロナ禍の下、興味ある方は訪問を!とは絶対言えませんが、写真から刺激を受けた方へは「いつか」機会があれば訪問を!と伝えたいです。
今、おうち時間を楽しめるようにと、ライブや映画やドラマやアニメなどの、いつもは有料なコンテンツがたくさん無料で配信されています。
街ではウーバーイーツや出前館のスクーターが走り回っています。大変ありがたい話です。
でも、手垢がついた表現ではありますが、あなたが旅の目的地で感慨深く感じる「目の前に広がる◯◯◯」が死語になりそうで、なんだかとても心配です。
4Kでも8Kでも、16Kでも、どんなにリアルにモニターで遠い国の風景を描写しても、それには、自らがその場に立って肌で感じ取る、風や空気や熱気を帯びた人いきれはありません。
店長、お金はないけど時間だけはあった若い頃、時間潰しに観た名画座の映画たちは、小便くさい暗い館内の五感の記憶とともに、心に焼き付いて忘れません。最近、動画配信で見る映画はすぐにストーリーを忘れてしまいます(苦笑
デジタルなフィルターを通して伝搬される情報が精緻になればなるほど、逆に、そこから抜け落ちている大切なモノを感じたいがために、人は街に出るのです、旅に出るのです。
コロナが収束するのに時間がかかるのではないかというどこまでも鬱屈となる話が流れています。人はまた釣竿を担いで、風を感じる旅人になれるのでしょうか?
「ぼくは、あっちでくらしたり、こっちでくらしたりさ。今日はちょうどここにいただけで、明日はまたどこかへいくよ。テントでくらすって、いいものだぜ。きみたちは、どこかへ行くとちゅうかい?」
ムーミンの親友は、微笑んで語ります。
「僕は自分の目で見たものしか信じない。けど、この目で見たものはどんなに馬鹿げたものでも信じるよ」